きっかけは一通の少年の手紙
引用元「仙台市蒸気機関車C601保存会設立5周年記念誌より」
東北本線の青森までの全線複線電化は1968(昭和43)年に完成しこれに伴い100両ほどの蒸気機関車が余剰になり廃車されると報道されました。この新聞記事を読んだ母親が、そのことを小学2年生の子供に話して聞かせました。これを聞いた少年は、当時の国鉄東北支社へ「てつどうのおじさん ぼくはかなしくなりました だから いちだいでもいいからぼくたちにください」と手紙を書きました。その少年が滝浦真人さんでした。 手紙を受け取った国鉄では早速仙台市と協議し、蒸気機関車を1両、仙台市へ貸与する話がとんとん拍子に決まりました。このとき選ばれた蒸気機関車がC60形の1号機だったのです。